「Colabo」への名誉毀損疑い 「暇空茜」名乗る男性を書類送検

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前田恒彦
10時間前
元特捜部主任検事
補足「書類送検」はマスコミ用語であり、刑事訴訟法では「送致」か「送付」のどちらかですが、今回は後者の手続になります。

すなわち、送致は警察が犯罪の捜査をしたときに限って検察に事件を送るもので、警察に裁量の余地がある一方、
警察が告訴を受理した場合には、告訴事実の真偽や証拠の有無を問わず、必ず検察に送付することが義務付けられています。

むしろこの報道で注目されるのは、警察が起訴を求める「厳重処分」ではなく、起訴不起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けているという点でしょう。

なお、元TBS記者が伊藤詩織さんを虚偽告訴罪で告訴した際も、警察は検察に事件記録を送付しています。
このとき、一部メディアが「伊藤さんを書類送検」などと報じたのですが、
伊藤さんの支援者らから、単なる手続の一環にすぎないのに、あたかも罪を犯した人物であるかのような印象を与える報道だなどと批判の声が上がっています。


元特捜部主任検事
1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。
ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで
主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、
小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中