https://news.yahoo.co.jp/articles/cf0f8160311d3aa589ff8a289dac9420376e35eb

種類や対策を肛門科専門医が解説!
人知れず悩む30代・40代増えてます!痔さらば!「下半身クライシス」

恥ずかしさから人知れず悩む女性が多い「痔」でも実は30代・40代の過半数がひそかに経験していて妊娠・出産がきっかけになることも多いんです痔は在宅勤務などによる“座りっぱなし"の影響で増加しているとの報告も一人で悩まず今こそ早めの対策を!
痔を過半数の読者が経験
Q.痔の経験はある?
グラフある56%ない44%
Q.妊娠・出産をきっかけに痔になった?
妊娠・出産後に悩む人が多い!
グラフはい46%いいえ23%どちらとも言えない31%
▶出産で悪化長年苦しむ人も…
なんと痔の経験者は半数以上!妊娠・出産がきっかけだという人が46%いることが判明痔は若い頃から苦しむ人も少なくないよう
※2023年8月25〜30日の間LEEメンバー371名にアンケートを実施
病院に行くまで放置しがち…長年痛みに耐え続けるケースも
発症から受診までの年数が平均的に長い痔今回取材した体験談では病院に行くまで8年放置したという人も!
コロナ禍以降増えた在宅勤務の座りっぱなしで悪化
コロナ禍で出社が減り座りっぱなしの在宅勤務でお尻に負担が痔の市販薬の売り上げが増えたというデータも(天藤製薬調べ)
[解説]妊娠・出産でもとあった痔が悪化するケース多数肛門科専門医がレクチャー痔の種類&対策法は?
意外に知らない痔の基本を肛門科専門医が解説便秘でのいきみや冷え座りっぱなしなど痔になりやすい生活習慣も知っておきましょう
教えてくれたのは…
手術が必要ないぼ痔は2割程度生活習慣の改善や薬で痛みやつらさが軽減
▶30代・40代では妊娠中の体重増加も原因に
「妊娠・出産が痔の直接の原因ではなく体重増加やお尻まわりのうっ血でもともとあった痔が悪化特に妊娠中は腫れて痛む血栓性外痔核(いぼ痔の一種詳細は下記)が約7割にただ手術が必要になるいぼ痔は全体の約2割で最近では便秘の改善や薬でうまく付き合う治療が主流です」(山口トキコさん)
〈痔の種類〉
▶いぼ痔(内痔核・外痔核)
肛門の内側にできるいぼ痔が「内痔核」外側にできるのが「外痔核」便秘のいきみによる肛門への負担が主な原因内痔核に痛みはないが出血したり排便時に肛門の外に脱出して違和感が外痔核がうっ血すると痛みがありこすれて出血を伴うことも「血栓性外痔核」は“お尻の風邪"と呼ばれ激痛
【治療法】
出血を繰り返す内痔核は薬物療法で治療排便時に脱出する場合は薬物療法では小さくならないので手術をほかの内痔核の治療には「ゴム輪結紮」「ALTA(硬化療法)」がいずれも入院はせず日帰りでできる病院も血栓性外痔核は薬物療法でうっ血が取れると腫れが引きます
▶切れ痔(裂肛)
肛門の出口付近の皮膚が切れて痛みを伴うのが「切れ痔」便秘で硬くなった便を無理に出そうとすることが主な原因で排便のたびにジーンとする痛みが続きます20〜40代の便秘がちな女性にも頻発進行すると皮膚が炎症を起こし突起物(見張りいぼ)やポリープができることが
【治療法】
炎症を起こして肛門がせまくなったら手術をしますが手術を必要とする切れ痔は全体の約1割のみ薬で傷を治す保存療法が基本ですまた切れ痔の治療には便秘の改善が第一適度な運動水分や食物繊維を多くとるなどのほか過度なダイエットは便秘になりやすいので要注意
▶痔ろう
肛門にあるくぼみに細菌が入り込むと化膿し膿がトンネルを作って貫通すると「痔ろう」にストレスやアルコールの摂取などによる下痢が原因とひとつと考えられ男性に多い痔だといわれています激しい痛みや腫れがあり38〜39℃の発熱を伴う場合も膿が体外に出ることもあります
【治療法】
痛みがひどくない場合は飲み薬などで様子を見ます手術を必要とする痔ろうは全体の約4割程度ですが手術をしないと根治できないのが難点膿のトンネルにゴム糸などを通して切開する切らない手術法である「シートン法」や膿のトンネルを切除する「切開開放術」などがあります
〈実は痔によくない習慣5〉
1便意を我慢する
便意を感じたらすぐに排便するのが基本我慢をすることは便秘につながります特に産後は子どもの授乳や食事遊びに付き合っていると排便のタイミングを逃しがちなのでできる限りトイレに行く習慣をつけましょう
2排便の時間が3分以上
便秘で便がすっきり出ないとトイレの時間が長くなり15分以上座っているなんて人もいわゆるバナナ状のやわらかい便なら3分あればすっきりするはず長引くほどいきんでしまい痔の原因になるので気をつけて
3冷えやすい生活
冷えると血行が悪くなり便秘や下痢の原因にもなります毎日入浴するカイロで温めるなどの冷え対