ウクライナ軍のシルスキー総司令官は17日、ロシア軍の猛攻撃を受けていた東部ドネツク州の激戦地アウディイウカからの撤退を決めたと表明した。昨年5月のロシア軍による同州バフムト制圧以降では最も大きな戦局の変化で、来月に大統領選を控えるロシアのプーチン大統領にとって国民に誇示できる戦果となりそうだ。
シルスキー氏はフェイスブックに投稿した声明で、「アウディイウカ周辺の作戦状況に基づき、包囲を回避し兵士の命を守るため、部隊撤退を決めた」と説明。「兵士らはロシア軍部隊を破壊するためにあらゆることを実行して甚大な損害を与えた」と労をたたえた。より有利に戦える防衛線に部隊を移動させるという。

https://sp.m.jiji.com/article/show/3168124