「裸祭り」として知られる「西大寺会陽(えよう)」が17日、岡山市東区の西大寺観音院であった。

 新型コロナ禍で中止されていた福を呼ぶ「宝木(しんぎ)」の争奪戦が、4年ぶりに復活。境内が締め込み姿の男たちの熱気に包まれた。

宝木を求めて本堂でひしめく締め込み姿の男たち=2024年2月17日午後10時、岡山市東区の西大寺観音院、上田潤撮影

 国家安穏や五穀豊穣(ほうじょう)を願う西大寺会陽は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

 午後に「少年はだか祭り」があり、夜の争奪戦では本堂の御福窓(ごふくまど)から投げ入れられる長さ約20センチの2本の宝木を例年約1万人で奪い合ってきた。争奪戦を制した「福男」が、祝主(いわいぬし)に宝木を届ける。

 コロナ禍の2021年はくじで福男を選び、22年と23年は宝木が祝主に向けて直接投下された。23年には裸衆が観客の前を練り歩く「地押し」と呼ばれる巡行は再開されていた。(大野宏)
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