今、世界で最も恐れられている「伝染病」。それは「孤独」だ。
「病気になる人々を観察し続けてきてわかったのは、その共通した病理(病気の原因)は心臓病でも、糖尿病でもなかった。それは孤独だった」。
アメリカの公衆衛生の最高指揮官のこの独白は衝撃をもって受け止められた。

今、日本には146万人の「引きこもり」がいると言われる。
「つながりを求めるのは弱虫だ」といった昭和の「やせ我慢強制世代」の価値観を押し付けられて、
「引きこもり」や「不登校」といった孤独に密接に絡んだ問題が、何の対策もなされぬまま放置されている。
こうした話を海外の人にすると、皆、なぜ、この状況が放置されているのか、と目を丸くして驚かれる。