架空請求、オレオレ詐欺…「特殊詐欺」過去最多 その実態、詐欺に遭わないために私たちができることは? 専門家が解説
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◆特殊詐欺の認知件数が過去15年で最多 多いのは「架空請求詐欺」
警察庁のまとめによると、去年の特殊詐欺の認知件数は1万9,033件で、過去15年間で最多となったことが分かりました。被害額は441億2,000万円。7年ぶりに400億円台となっています。
吉田:塚越さん、去年はどういった手口が多かったのでしょうか?
塚越:手口別で一番多いのは、「未払い料金がある」と嘘をついて金銭をだまし取る「架空料金請求詐欺」です。去年よりも75.8%増加の5,136件でした。
架空料金請求詐欺のなかで多いのが「サポート詐欺」というもの。「ウイルスに感染した」といった嘘の警告をパソコンに表示し、被害者が詐欺師に電話をかけて、復旧の名目などで金銭を要求するものです。架空料金請求詐欺のうち4割を占めています。
一方、いわゆる「オレオレ詐欺」や、「キャッシュカードを交換します」と嘘をついて、犯人が被害者の自宅を実際に訪問する「対面型詐欺」は8.5%減少しています。
◆摘発のハードルが上がる「海外に拠点を置く特殊詐欺グループ」
吉田:「サポート詐欺」が増加した要因としては、どのようなことが考えられますか?
塚越:警察庁によれば、サポート詐欺は犯人にとっては効率が良いということです。被害者から電話がかかってくるので、オレオレ詐欺のように不特定多数に電話をかけなくてもよく、対面で会う必要もありません。
また、コロナ禍でオンライン上の交流や取引が増えたのも拡大の要因です。詐欺は電話が多いですが、今後はネットを利用したものも広がると考えられます。ネットで簡単に送金ができるようになったのも理由の1つです。
さらに特殊詐欺が増える要因に、詐欺集団の拠点が海外にあり、摘発のハードルが高いことも挙げられます。特殊詐欺に関連して検挙されたのは2,499人。そのうちフィリピンやカンボジアといった海外拠点の摘発で検挙されたのは69人。これは警察庁に記録が残る2019年以降で最多となっています。
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(おわり)