>>865
言うに事欠いて「ヤンマガだぞ」ってかわいいね

当時連載していたヤンマガ掲載漫画のどれだけが記憶されていて、そのどれだけが実際にアキラのような扱いを受け、あるいはそのどれだけが実際に戦後漫画史に名を残すような漫画として現代において取り扱われているのかを考えれば、ヤンマガに掲載していたかどうかなど知名度それ自体においては何の意味もないことぐらい馬鹿でもわかる

いちおうマジレスすると、漫画家としての大友とアニメ作家としての大友の評価というのは大きく違っていて、大友の漫画がニューウェーブと呼ばれる新しい世代の漫画家たちや批評家に大きな衝撃をもって受け止められたというのは事実
ただしそこにもずれがあって、大友の漫画の衝撃はどちらかといえばファイアーボールや童夢なんかの初期の短編集にこそあり、むしろアキラそれ自体はすでに大友の名声が確立した後の作品だというべきだろう
また大型本で高めの価格だったということもあるがめちゃくちゃ大ヒットしたというわけでもなく、アート・サブカル系の漫画にしてはよく売れたなという程度

おれがここで指摘しているのは、アキラ連載当時の漫画家としての大友の業界での評価ではなく、あくまでアニメ映画監督としての大友とアキラというアニメ映画の日本国内における評価のことであり、90年代からゼロ年代にかけてアニメファンだった人間なら皮膚感覚でわかることだとおもう

>>872
別に誰も大友が90年代にかけて一切アニメ関係の仕事をしていないとかいってないので、そんな不完全なフィルモグラフィーをドヤ顔でみせたところで何の意味もないけどな
たとえばりんたろうは、80年代から90年代にかけて監督としていろいろなアニメ映画をやってるし大友とも一緒に仕事をしてきたが、りんたろう作品が一般に知名度があるかといえばかなり疑わしい
個人的に言えば、90年代の大友の存在感は、たとえばエヴァとかガンダムみたいな「売れ筋」の作品と比べて、りんたろうと大差がなかったという印象すらある(95年のメモリーズから04年のスチームボーイまで大友が監督業から遠ざかっている事実は注目に値するだろう)

ちなみに「あのアキラの大友克洋がー」というキャッチコピーは、「あの攻殻機動隊の押井守がー」「米国のビルボードで一位を獲得した攻殻機動隊の押井守がー」みたいな広告の宣伝文句と同じで、むしろ一般人にその凄さをなんとなく見せかける典型的な誇大広告の類に過ぎなかったことは、当時から常識だった
あれを真正の人気の証として捉えている事自体が、お前がもぐりであることの証でしかない