歴史を振り返ってみてもわかりますが、第二次世界大戦までの日本人の畳に座る生活様式は、足の発育にはマイナスでした。戦後、テーブルと椅子の生活になり、栄養事情もよくなったことから、日本の子どもの身長は目覚ましい伸びを示し、その大部分は足の伸びが寄与していました。そのためプロポーションも足長に変化しました。

ところが、平均身長は1998年〜2000年を境にだんだんと低下しています。身長は、身長スパートが始まると、まず足がぐんと伸びて、座高が伸び、さらにもう一度足が伸びる、という順序が一般的ですが、身長が伸びなくなった時期から下肢長(足の長さ)も低下しています。これは発育段階で最後に伸びるはずの足が十分に伸び切らず、身長スパートが終了してしまったためと考えられます。

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