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抜粋
「(壁面崩落など)開通後の利用者の安全に対する意識はなかったのか」と問われると、同社社長らは「おっしゃる通りです」とうなだれた。

 現場所長は施工不良を重ねた理由を「叱責される」「工期が遅れる」「赤字にしたくない」「お前がなんとかしろといわれる」などと釈明。
施工不良を知る現場の社員らは「内部通報制度があることを知らなかった」「現場所長の判断が絶対である」「現場所長を超えて通報できない」と述べたという。

◆施行中の行政確認もほとんどなく

一方、県の監督にも問題があった。県の「土木工事共通仕様書」ではトンネル工事の際、コンクリートの厚みを検査すると規定。同トンネルでは68カ所で計136回の検査が必要だったが、県は「要請がなかった」として、6回しか検査していなかった。