ロボーティネの戦い、ロシア軍が2km以上前進して集落郊外に到達か

ロシア軍はアウディーイウカ陥落直後にロボーティネ方面で攻勢を開始、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「ベルベーヴ南西の防衛ラインが突破された」と報告していたが、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍がロボーティネ郊外に到達した」と報告した。

タブリア作戦軍のリホワ報道官は15日「ロシア軍がロボーティネ方面に戦力を集中させてきた」「この集団の兵力規模はアウディーイウカ方面のロシア軍を上回っている」「敵はロボーティネを襲撃して成功を収めたいと考えているようだ」と警告していたが、アウディーイウカ陥落直後にロボーティネ方面の攻勢が始まった。


ウクライナ人が運営するDEEP STATEは18日「ロシア軍が17日から積極的にロボーティネ方向の陣地を攻撃している」「ロシア軍はロボーティネ集落内に侵入しようとしており、集落の南側にある陣地で戦闘が続いている」「ロシア軍はベルベーヴ南西の防衛ラインを突破した」「ウクライナ軍は状況を安定化させるための作業を進めている」「予備戦力を投入しないと不味い状況になるかもしれない」「この事は両軍とも認識している」と報告。

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍はドネツクに関心が集中している状況を利用してロボーティネ方面の攻勢を開始した」「ロシア軍はロボーティネ近郊で1km前進して昨年夏に奪われた陣地を奪還した」「ベルベーヴ方向でも最低3つの森林ゾーンを占領することに成功した」「コパニ方向の攻撃は成功したなった」と報告していたが、19日に更新された前線位置は「本当なのか」と疑いたくなる内容だ。

RYBARは「空挺部隊と自動車化狙撃部隊は2km以上前進してロボーティネの南郊外と南東郊外に到達した」「ロボーティネの西外れで戦闘が行われているという報告は未確認だが機甲部隊による攻撃方向や、集落西側に歩兵部隊が向かっていることを考えると現実的なシナリオだ」「問題は敵が増援を送り込む時間があるかどうかだ」「この集落は昨年夏の戦闘で破壊されたため要塞にはなり得ない」と述べ、提示された前進範囲(黄色斜線)はDEEP STATEのものとかけ離れている。

別のロシア人ミルブロガー(АРХАНГЕЛ СПЕЦНАЗА Z)は「敵に防衛ラインを立て直す時間はない」「天候が弾薬の供給に影響を及ぼしている」「敵の大砲は殆ど動いておらずクラスター砲弾も枯渇している」「敵が使用するFPVドローンの強度は非常に弱く事実上存在しないと同じだ」と主張しており、流石にこれを鵜呑みにはできない。

タブリア作戦軍は「ロシア軍がロボーティネ方面に戦力を集結させている」と認識しているため「何らかの措置」を講じているはずで、もしロシア人ミルブロガーの主張が事実なら「本当に弾薬がない」か「ロボーティネ方面への弾薬集積を怠っていた」のどちらかだ。

因みにRYBARは「ドニエプル川左岸の作戦に参加していない右岸の戦力をドネツク方面に移動させ始めた」「これは前線の戦力が不足していることを示している」とも言及している。


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