悔しすぎる
羨ましすぎる


Z世代は投資に夢中。50%以上がすでに投資経験あり、「自分が望むタイミングでリタイアしたいから」
https://www.businessinsider.jp/post-278439
Z世代も年齢を重ねている。現在最年長で26歳になるこの世代では、学校を卒業して社会人としてのスタートを切る人が続々と増加中だ。

仕事に就く人が増えるにつれて、Z世代の収入は急速に増加している。2030年までに、Z世代の所得は世界で33兆ドル(約5000兆円、1ドル=150円換算)に達し、2031年にはミレニアル世代の年収を上回ると予想されている。

では、若者たちは新たに手に入れた現金で何をしているのだろうか?

若いZ世代のことだから、きっとパーティーをしたりお金を無駄遣いしたりと自由奔放な使い方をしているのだろうと先入観を抱きがちだが、さにあらず。Z世代の多くは、両親や1つ上のミレニアル世代が過去の不況を切り抜けてきたのを見て、経済がいかに不安定かを学んだ結果、将来のお金についてはより慎重姿勢で、給料を使って先手を打とうとしているのだ。

自分が望むタイミングでリタイアしたい
投資アドバイザーの世界的な業界団体であるCFAインスティテュート(CFA Institute)が2023年5月に行った調査では、Z世代の回答者の半数以上がすでに投資をしていると答え、アメリカのZ世代投資家の82%が21歳になる前に投資を始めたと回答した。これは、2018年の調査で同年齢から投資を始めたと答えたミレニアル世代の31%、X世代の14%を大きく上回る結果だ。

また、2023年4月のバンクレート(Bankrate)の調査では、すでに投資を始めているZ世代のうち90%弱が、インフレや金利上昇などの経済要因に対処して積極的に投資をしていると回答している。これは他の世代よりもはるかに多い割合だ。全体では、米連邦準備制度理事会(FRB)の「消費者金融に関する調査」で、2022年に株式を保有したアメリカ人は過去最高に達したことが判明した。

若者を不安にさせているのは経済的不確実性だけではない。退職後の生活設計もそうだ。CFAインスティテュートの調査対象の半数以上が「自分が望むタイミングでリタイアできるように投資している」と答えている。

ファイナンシャル・アドバイザーらが、Z世代は20年間の老後生活におよそ300万ドル(約4億5000万円、1ドル=150円換算)が必要だと言っていることを考えると(賢くお金を運用したとしても高いハードルだ)、若者たちは一分一秒も無駄にはしていない。

トランスアメリカ退職研究センター(Transamerica Center for Retirement Studies)の調査によれば、回答したZ世代の66%が、年収の20%(中央値)を貯蓄していると答えている。この数字は、上の世代が貯蓄していると答えた収入の割合のほぼ2倍だ。

Z世代の経済状況が不透明であること、そして金融商品がより身近な存在になっていることが、投資を始めようというZ世代の意欲を刺激している。投資を始めれば落とし穴や失敗などの苦い経験も多々あるだろうが、Z世代はかつてないほど金融に精通した世代となりそうだ。