2020.03.09
伊藤美誠 わざと失点は“悪習”「逆に失礼」五輪女王に11-0達成

 卓球界では以前、中国選手を中心に、10-0からはラブゲームにならないように、相手への配慮でわざと1点を献上するという“暗黙のルール”があった。伊藤自身も以前、10-0になった際はわざとミスすることを公言していたこともある。ただ、昨年の世界選手権で女子シングルスを優勝した劉詩ブン(中国)が、2度もラブゲームを決めたことを受けて、卓球界の潮流が変わった。

 伊藤は「今まではミスして(わざと)1点を上げるというのはあったんですけど、世界選手権の決勝を見て(意識が変わった)。劉詩ブン選手は『お互いこの試合に懸けてやっているんだから、そういうのは逆に失礼』と言っていた。それを思い出して、世界選手権以降はちゃんと(相手と)対等に戦おうと思ったし、今回丁寧選手とやったときに1点を取らせてあげてじゃなく、自分のプレーをしっかりしようと思いました」と“悪習”を過去の遺物と考えるに至った経緯を明かした。

https://www.daily.co.jp/general/2020/03/09/0013180791.shtml