[バンコク 19日 ロイター] - 18日に仮釈放されたタイのタクシン元首相は19日、不敬罪の捜査で検察官と面会した。
地元メディアに掲載された写真によると、同氏は車いすに乗り、頸椎カラーを装着。会見した検察幹部は「声もほとんど出ず、本当に病人であることが分かった。本当に歩けない様子だった」と語った。
タクシン氏は74歳。どのような健康上の問題を抱えているか、詳細は公表されていない。
同氏は海外逃亡中の2015年のインタビュー記事を巡り不敬罪の捜査を受けている。検察によると、起訴するかどうかを決めるにはさらに捜査が必要。
タクシン氏は昨年8月、15年間の海外逃亡生活を経て帰国。首相在任中の権力乱用の罪などで合わせて禁錮8年の刑期を言い渡されたが、国王の恩赦で1年に減刑された。収監初日の夜に胸苦しさや高血圧を訴えたことから警察病院に移送され、刑務所で夜を過ごすことは一度もなかった。

https://jp.reuters.com/economy/I6EKUGZEO5JQBF7NKXPVGX6KUQ-2024-02-19/
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