JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC: Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center)はこのほど、「インターネット定点観測レポート(2023年 10~12月)」において、2023年10月から12月までの期間にインターネット上に発信されたパケットの観測レポートを発表した。同レポートはインターネット上に分散配置された複数の観測用センサーを用いて、一定のIPアドレス帯に向けて発信されるパケットを収集、分析したものであり、JPCERT/CCはこれらデータからサイバー攻撃の準備活動などの捕捉に努めている。

1位、2位は全体の観測順位と同じで、その発信元デバイスの一部は無線LANルータやデジタルビデオレコーダー(DVR: Digital Video Recorder)だったという。3位はWindowsファイル共有などで使用されるMicrosoft-dsとなった。4位、5位はウェルノウンポート(well-known ports)ではないためサービスの種類はわからないが、JPCERT/CCの調査により、発信元のデバイスの多くはDVRであったことが確認されている。1位から5位の多くはマルウェアなどに侵害された通信機能を持つデバイスが発信元だったと推測されている。

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240218-2884851/