大ヒット映画「君の名は。」を手がけた敏腕プロデューサーは、どこで道を踏み外してしまったのか――。和歌山県警は2月21日、SNSで知り合った当時15歳の女子高生に裸の画像を送らせたとして、渋谷区のプロダクション会社「itoko production」社長の伊藤耕一郎容疑者(52)を児童売春および児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕した。
伊藤容疑者は2021年9月、SNSで知り合った女子高生が当時15歳であることを知りながら、電子マネー1万2500円を支払い、裸の写真などを送らせた疑いがある。

「SNSで『お金が欲しい』という趣旨の投稿をしていた当時15歳の女子生徒に対し、伊藤容疑者は『裸の写真を送ってほしい』などのメッセージを送っていた。警察の取り調べに対し、伊藤容疑者は『何度も裸の写真を送らせていて、この子かどうかわからない』などと話しているだけでなく、私物のスマートフォンから他の女性のわいせつ画像も見つかっていることから、余罪をふくめて捜査を進めている」(社会部記者)

伊藤容疑者は2016年に公開された大ヒット映画「君の名は。」を手がけた敏腕プロデューサーとして業界内で知られた存在だった。

そんな”母校の星”として周囲から尊敬されていた伊藤容疑者は、高校時代にはバスケ部に所属、クラスでも”秀才キャラ”として知られていたようだ。前述の女性はこう続ける。

「授業中に先生に『これわかるか?』と指さされても、『はい、○○です』と自信満々に答えていて、勉強はすごいできるイメージでした。バスケ部の練習も前向きに取り組んでいて、明るい子って感じ。ただ彼女がいたとは聞いたことがなかったです」

高校では文武両道にいそしむ模範的な生徒だった伊藤容疑者だが、決してモテるわけではなかった。別の同級生の女性はこう語った。

「正直なところ、彼の評判はあまりよくなかったです。人に気を遣って発言できないというか、空気が読めないところがあって…。周りのクラスメイトにも、悪気はないんでしょうけど『お前は本当にバカだな』みたいなことを平気で言ってしまう子でした。別にイジメられてたとかではないけど、クラスではちょっと浮いた存在でしたね」

「ちょっと人との距離の取り方がわからない子なのかな?」

そうした”空気の読めなさ”からか、この女性に何度か恋愛相談を持ちかけてきたこともあったという。

「そういう話ってふつう仲のいい男友達にすると思うんですけど、さほど仲のよくないクラスメイトの私に対して『オレ文系クラスにいる○○って子が好きなんだよね』とか『いま○○って子を狙っててさ~』と平気で話してきたりしましたね。だから『ちょっと人との距離の取り方が分からない子なのかな?』と思うフシはありました」

また別のクラスメイトの女性も、伊藤容疑者の意味不明な言動を思い返し、こうあきれる。

「耕一郎くんから『駅前の店で○○のCDを買ってきてほしい』とお願いされたことがあって。それでいざ放課後に買いに行くと、なぜかCDショップに耕一郎くんがいたんです。だから私も『それなら最初から自分で買えばいいじゃん』と言ったのですが、今思い返しても、あのときの彼の言動は意味不明でしたね」

過去、勤めていた会社のHP上のインタビューで「やっぱり僕は映画が好きで、作品を作ってるときが一番楽しいんです」「これからも、面白い作品を作り続けていきたいですね」などと、作品への情熱を語っていた伊藤容疑者。被害少女は何人いるのか、捜査の進展が気になるところだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d116221ccbfd07ee19e4fd095ab3d0305c2344b