一、神より生まれたるは唯だユダヤのみ、其の他の人類は悪魔の子なり。
 
 一、人間は動物より高等なるが如く、ユダヤ人は人間より高等なり、若(も)し此の世にユダヤ人なかりせば、如何なる幸福も、赫々(かくかく)たる太陽の光線も、風雨もなく、人類は到底生存し能(あた)わざるなり。
 
 一、永久に生存する価値あるものは、独りユダヤ人のみにして、他の人類は驢馬(ろば)にも如かず。
 
 一、ユダヤ人は人類と名づくる権利あるも、不浄の神より生じたる非ユダヤ人は豚(ゴイ)と命名せんのみ。
 
 一、エホバ(上帝)は、非ユダヤ人を憎み給う程、驢馬や犬の如きものを憎み給わず。
 
 一、非ユダヤ人が善事を行い、慈善を施さば之れを罪と認め彼等を呪うべし、之れ彼等は誇らんがために斯る行いをなすが故なり。
 
 一、我等は如何なる援助も非ユダヤ人に乞うべからず。我等の利益のためには彼等に害を与うべし。非ユダヤ人は地上に在る幸福を占むる権利なし。何故ならば彼等唯だ動物なればなり。
 動物を放逐し或は殺戮し得る如く、我等は非ユダヤ人を逐(お)ひ之を殺し、又彼等の財物を利用し得るものなり。即ちユダヤ人ならざる者の所有物は吾等の紛失したるものにして、実際の所有者はユダヤ人なるが故に、ユダヤ人は先ず第一に之を所有せざるべからず。
 
 一、若し非ユダヤ人が、ユダヤ人より些細なる物を盗むときは、之を死刑に処するは当然なり、然れどもユダヤ人は欲する儘に非ユダヤ人の所有物を奪うも自由なり。是れ「汝の隣人に悪を施すこと勿れ。」とあるも、特に「非ユダヤ人に悪を施す勿れ」と明記しあらざればなり。若し非ユダヤ人にして穴に墜つる者あるも、之を引き上ぐるに及ばず、其の穴に階梯(かいてい)あらば之を取除けよ。若し傍らに石あらば、拾いてこれを穴に投ぜよ。
 
 一、非ユダヤ人の財産を管理することはユダヤ人の権利なり。同じくユダヤ人は非ユダヤ人を殺生する権利を有す。「殺害する勿れ」とは、実は希来の子なるユダヤ人を指すものにして、非ユダヤ人を意味するものにあらず。而して之を行うには、責任上の危険少なき時を好しとす。非ユダヤ人を殺害するには、彼等の中最も高等なる者を選ぶべし。
 
 一、非ユダヤ人の生命は我等の掌中にあり。特に彼等の黄金は我等の所有物なり。
 
 一、非ユダヤ人を殺すに当り、基督教徒中の地位高き者を選ぶべし。
 
 一、非ユダヤ人の血を流す者はエホバの神に生贄を捧ぐる者なり。
 
 一、故意にユダヤ人を殺害せる非ユダヤ人は恰(あたか)も全世界を滅亡せしめたる如き罪ありこれ以上は、何にも附け加えて説明する必要はない。
 何故ならば、あらゆる解釋はユダヤ聖書タルムード中より引出した恐ろしき情景の意味を、唯だ弱むる許(ばか)りだからである。