岸田文雄首相は27日、米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と首相官邸で30分ほど面会した。人工知能(AI)を巡って意見交換した。

ザッカーバーグ氏は面会後、記者団に「テクノロジーの未来におけるAIについて生産的な会話ができた。日本で起こっている取り組みに本当に興奮している」と語った。日本の首相に公式に会ったのは2015年の安倍晋三首相以来。

同席者によると首相はザッカーバーグ氏に選挙とAIをめぐる問題や、日本のAIの活用状況についての見方を質問した。

ザッカーバーグ氏は「日本は半導体などハードウエアで大きな役割を果たせる」と期待も寄せた。「岸田首相の広島AIプロセスは極めて重要で正しい。特定の勢力が独占したりルールを決めたりするのではなく、日本のような国が提唱する行動指針は大事だ」と指摘した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA279W00X20C24A2000000/
https://i.imgur.com/QqMNHlJ.jpg