人気ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)は、毎週金曜日の放送のたびに話題になり、Xでもトレンドを席巻している。1986年の“昭和の時代”に生きる中学教師の主人公・小川一郎(阿部サダヲ)が、令和の2024年にタイムスリップする物語だ。同ドラマの面白さは、昭和の時代には当たり前だった表現や行動様式が、現代だと“不適切”とされていることを描き出す点にある。

〈この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します〉

 こういったテロップが毎回流され、視聴者の笑いを誘っている。喫煙シーンの直後には〈喫煙シーンは出演者・スタッフの健康に配慮しながら撮影しています〉と、昭和時代にはなかった考え方である受動喫煙に対する配慮についてもテロップがつけられている。

 だが、2月23日放送の第5話「隠しごとしちゃダメですか?」の中でタバコに関連して“本当に不適切”と思われる表現があったことが局内で話題となったという。TBSは2月27日までに、ドラマ公式サイトの中で以下の「2月23日に放送した第5話に関するお知らせ」を掲載した。

〈2月23日に放送した第5話の中で、在宅酸素療法をしている患者の近くで煙草に火をつけるシーンがありましたが、酸素吸入中、周囲2m以内での火気の使用は、火災等のおそれがあることから厳禁とされています。

 誤解を招く表現となりましたことをお詫び申し上げます〉

https://news.yahoo.co.jp/articles/e30a2a0f5cd2afa437e2144cedaca35792c38449