周辺の住民が口にしたのは、「謎」という言葉。

というのも、住宅火災で全焼した焼け跡から住人ではない身元不明の遺体が見つかったのだ。

近所の住民は、「身元もまだわからない状況みたいなので、ちょっとミステリー事件になっちゃって、怖いかなっていう感じですかね」
「あんまりいい気分はしないよね。だから1日でも早く解決してほしい。それが一番気がかりですね」などと話す。

多くの住民らが不審がる住宅火災。

身元不明の遺体が見つかったのは、2月20日に火災が発生した福島・郡山市の武田佳幸さん(63)宅で、
出火当時、この木造2階建ての家に住む息子の佳幸さんは、仕事で外出し、90代の母親は介護施設にいた。
つまり、住宅には誰もいないはずだった。

付近の住民に、家族以外の人が家に出入りしている姿を見たことあるか聞いても、「一度もないです」という返事だった。
さらに、「近所トラブルも何もあるような方ではありません」と話す。

また別の住民は、息子の佳幸さんが警察に「家の鍵を閉めて仕事に行った」と話しているのを聞いたという。

鍵のかかった無人のはずの住宅で見つかった遺体は、いったい誰なのだろうか。

司法解剖の結果、遺体は成人の女性で、死因は焼死だった。

佳幸さんは、遺体について「心当たりはない」と話している。

警察は、遺体で見つかった女性が何らかの方法で住宅に入り、自ら火をつけたか、出てしまった火を消そうとしたかなど、さまざまな可能性を視野に、出火原因を捜査。

はたして遺体で見つかった女性は誰なのか。

なぜ鍵のかかった家の中に入ることができたのか。

多くの謎に包まれた住宅火災の真相解明が急がれる。

https://www.fnn.jp/articles/-/664144