資産2億円の育ママ投資家 新NISAでも半導体株に照準
新NISAの人気株検証&出遅れ注目株(8)

日経マネー特集
2024年3月1日 4:00

写真はイメージ=REUTERS/Florence Lo/Illustration/File Photo
日経平均株価が史上最高値を更新し、個人投資家の株式投資に対する関心が高まっている。日本株運用の勝ち方を探るスゴ腕投資家企画で2人目に登場するのは兼業投資家のちょる子さん(ハンドルネーム)だ。
ちょる子さんは、大型株の運用を得意とする女性の兼業投資家だ。本業と子育ての傍ら、数日から数週間で売買を完結する「スイングトレード」を軸に利益を上げてきた。株式投資を手掛ける両親と叔父の影響を受けて、2011年に自ら投資をスタート。24年1月には金融資産が2億円の大台を突破した。


「株主優待付きの高配当株を長期間保有し、安定配当を享受すること」を投資スタンスとする父の影響を受けて育ったことで、投資を始めた当初は、オリエンタルランドを約240万円で購入。アベノミクス相場を経て含み益が拡大し、18年に約2000万円で売却した。

その後は、投資情報誌で「買い」判定と書かれた銘柄をピックアップするように。中でも目を付けたのは東京エレクトロン。「高速通信規格『5G』の普及で、半導体銘柄は強いと見た」(ちょる子さん)からだ。

19年1月には、米アップルの業績予想の下方修正に端を発して世界的な株安に見舞われる「アップル・ショック」が勃発。ちょる子さんはこのタイミングを割安と判断し、東京エレクトロンを一括で購入した。

現物株に加えて信用取引口座では、東京エレクトロンのほか、ディスコ、キーエンス、任天堂に投資。数秒〜数分単位の値動きを捉えて短期売買を繰り返す「スキャルピング」と、1日で売買を完結させる「デイトレード」を用いて売買し始めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2274W0S4A220C2000000/