宇土市の水産2社が破産手続き 負債額は計10億3千万円 アサリ産地偽装で信用低下

水産物養殖・卸会社の中村忠義商店と関連会社のリュウセイ(いずれも宇土市)の2社が、熊本地裁から破産手続き開始決定を受けたことが26日、分かった。
決定は8日付。リュウセイは、アサリの産地偽装問題で2022年3月に農林水産省から是正指示を受けていた。
破産管財人の弁護士によると、23年12月時点の負債総額は中村忠義商店が約6億8千万円。リュウセイが約3億5千万円。
信用調査会社の帝国データバンク熊本支店によると、リュウセイは中国産や韓国産のアサリを熊本産と表示して販売。
農水省から食品表示法に基づく是正指示を受けて信用が失墜し、営業を停止した。
グループ中核の中村忠義商店は1965年創業、2011年5月期には売上高12億2700万円を計上した。
産地偽装問題で信用低下を招き資金繰りが悪化。2社とも昨年12月、自己破産を申請していた。(立石真一)

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