立憲民主党の山井和則議員が1日に行った衆院史上最長の2時間54分の演説について、「白い紙が掲げられたら終える」との“サイン”が決まっていたとの内幕がわかった。

山井氏は1日、2024年度予算案の採決を職権で決めた小野寺五典委員長に対する決議案の趣旨弁明を、2時間54分にわたり本会議で行った。

同日の採決を阻止するための「フィリバスター」(引き延ばし戦術)の一環だったが、衆議院に記録が残る中で最長の演説となった。

山井議員は、「何時間やるとか決まりはなかった。合図が出るまでエンドレスだった」と、FNNの取材に対し内幕を語った。

山井氏によると、議場に“演説を終われ”と知らせる担当の議員がいて、「『白い紙を上に掲げたら終わる』という決まりにしていた」という。

与野党の議場外での交渉が前進したのを受け、「白い紙」の合図が示された。

一方、山井氏の演説をめぐっては、一夜明けた2日、日本維新の会の馬場代表が記者会見で立憲民主党への批判を展開した。

馬場氏によると、自席の近くの立憲幹部から山井氏に向けて「もっと頑張れ」「新記録を立てろ」といった声援のようなヤジがあったという。

馬場氏は「オリンピックじゃないんだから。新しい記録を樹立したらいいというもんじゃない」と述べた。

https://www.fnn.jp/articles/-/665729