島本氏は「魔王が倒され、勇者は寿命が尽きて死んでしまう。どうやってここから物語を引っ張っていくんだろうと、誰もが不審に思った第1話から、これほどワクワクする展開になったことにビックリした」と構成の巧みさを指摘し、「構造的に考えると、今までの漫画はもうオワコンだよね、全ての漫画は終わりました、これからはこれです、と宣言されたよう。漫画界は2週目に入るのではと考えさせられるような、鋭い批判力も込めたすごい漫画です」と続けた。

 さらに「キャラクターの一人一人が深く練り込まれている」と語り出した島本氏。何周もアニメ、原作を見返していると話し「シュタルクがフリーレンをおんぶするところで、フェルンが『エッチ』と言うところがある。これはシュタルクがフリーレンという女体をおんぶすることに対して『エッチ』と言った、という理解が、最初の段階だったが、〝おや、違うのではないか〟と思い直した。シュタルクにフリーレンを預けたくない、というフェルンに嫉妬心が生まれ、その嫉妬心を隠そうとして『エッチ』という言葉が出てきたのではないか、と思い至った。おやおや、このセリフは深いぞと、2周目は他のキャラクターも深いんじゃないかと考えて読むと、どのキャラクターも深い!」などと、その魅力を語った。

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>>9
言ったんだよ