秋田県内で2023年、クマによる人身被害などが過去最悪となったことを受け、秋田県は5日、クマの出没情報をメールで配信する新しいシステムを整備する考えを示した。

 2023年度、県内ではクマに襲われるなどして70人がけがをした他、農業被害は1億5500万円に上っている。いずれも過去最悪の被害だ。

 クマによる被害を防ぐための事業費として、県は2024年度の当初予算案に2億1900万円余りを計上し、人とクマの生息域を分けるための緩衝帯の整備などを計画している。

 5日に開かれた秋田県議会福祉環境委員会で、県は、クマの出没情報を警察と市町村が同時に共有し、登録者にメールで知らせる新しいシステムを運用することを報告した。

 これに対し委員は、「メールだけでなく、防災無線など様々な方法で注意喚起するべき」などと指摘した。

(後略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4cd11a105fbc916460413fb863265781f97ad67