奈良県生駒市の県立高校で、剣道部の顧問が日本刀の真剣を使って「居合道」の指導を行っていた際、生徒の太ももに刀の先が当たり、けがをさせていたことが関係者への取材で分かりました。

けがの程度は軽いということで、学校側は「生徒や保護者の方には大変申し訳なく思っています」としています。

関係者によりますと、5日、奈良県生駒市の県立生駒高校で、剣道部と空手道部が「居合道」を体験する合同練習を行っていたところ、
剣道部の顧問を務める70代の講師が使っていた日本刀の真剣の先が2年生の男子生徒に当たったということです。

生徒は太ももを3センチほど切り、病院で手当てを受けましたが、けがの程度は軽いということです。

顧問は居合道6段の有段者で、真剣ではないものを持った男子生徒と向かい合いながら、間合いのとり方などを指導していたということですが、
学校の許可を得ずに真剣を使っていたということです。

顧問は反省し、学校側に退職する考えを伝えていて、生徒は警察に被害届を出さない意向だということです。

NHKの取材に対し、生駒高校は「事故があった事実は間違いありません。生徒や保護者の方には大変申し訳なく思っています」としています。