こうした中、目につくのはむしろ日本人の間に横たわる格差だ。ネットの民が「ボッタクリ」と騒ぐのもなんのその、モンクレールのダウンジャケットを着た日本人がpaypayを駆使してホタテ焼きや牛串を買って楽しそうに回遊していた。実際に2000円の牛串を売っている店員さんに話を聞いた所、「日本人で購入されるお客さんも結構多いですね」とのことだった。

 この言葉を裏付けるように、海鮮バイキングや寿司屋は日本人を含む多くの客で溢れかえり、夕方以降は「売り切れ」の札を出して片付けをしていた。ちなみに海鮮バイキングは最も安いコースで大人5980円、子供2980円だ。

 もちろん、すべての消費者がこんな高額消費を楽しめる訳では無い。3階のフードコートでは5000円するようなインバウン丼を美味しそうに頬張る富裕層の隣のテーブルで、一杯1000円程度のうどんを子供と分け合っている親子連れの姿が見受けられた。1階のローソンで売っているからあげクンを缶ビールで流し込んでいる中年男性すらいた。同じ言葉を話す日本人同士ではあるが、彼らが見ている世界は明らかに異なる。

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