「近づくことはないだろうと…」解体現場で”廃材のドア”を投下→突き刺さった作業員が死亡し責任者などを書類送検
3/4(月) 18:58配信

RKB毎日放送
福岡市博多区のビルの解体工事現場で去年、高さ12メートルから投下された廃材が首に刺さり、作業員の男性が死亡した事故をめぐり、福岡中央労働基準監督署は4日、危険防止の措置を講じていなかったとして、建設会社と現場責任者の男性(48)を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

8階建てのビルの解体が行われていた
書類送検されたのは、建築工事会社「寿由建設」(福岡市東区)と、この会社で現場責任者を務めていた男性です。福岡中央労働基準監督署などによりますと、去年9月、福岡市博多区紙屋町にある8階建てビルの解体工事現場で、高さ12メートルから投下された廃材のドアの部品が男性作業員の首に突き刺さりました。男性は病院に運ばれたものの、その後、死亡が確認されました。

「投下地点に近づくことはないだろうと…」安全対策に不備か?
労働安全衛生法では、作業中に危険が伴う場合に“立入区域”を定めるなどの安全対策が求められています。しかし、このビルの解体現場では、そうした措置がなされていませんでした。事情聴取に対し、現場責任者の男性は「作業員が投下地点に近づくことはないだろうと考え、立入禁止の措置を講じませんでした」と供述し、容疑を認めているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbe9a2416f2f42bf623620255f8be4a587ab28f3