夫婦別姓求め国を提訴、東京・札幌で12人-変化追い風と弁護団

(ブルームバーグ): 夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は憲法違反に当たるとして東京都や北海道などに住む男女12人が8日、婚姻前の姓を維持したまま結婚できることの確認や、1人当たり50万円の損害賠償を国に求める訴えを東京地裁と札幌地裁に起こした。

原告らは、姓の変更はアイデンティティーの喪失感をもたらし、婚姻前の自身に対する信用・評価を維持することが困難になるほか、名誉感情などが損なわれ、当事者は重大な不利益を受けることになると主張している。

東京地裁で提訴後に報道陣の取材に答えた原告の小池幸夫さんは、妻の内山由香里さんと三十数年前に結婚。互いの人格を尊重するため、出産などに伴って結婚と「ペーパー離婚」を3回繰り返した。
「別姓に反対する人は、家族の一体性が失われるなどいろいろな理由を挙げるが、少なくともうちの家族に限ってはそういった懸念事案は1件も起こっていない」とし、「逆に選択的夫婦別姓が認められれば幸せになれる人がたくさんいる」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/617bcaf4e85931dc43eb9f5f53f560e2c84ae19c