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賞味期限11カ月超の栗きんとん出荷 老舗「なだ万」、名古屋などで

日本料理店などを営む老舗「なだ万」(東京都渋谷区)が昨年12月、賞味期限が「2023年1月5日」の「栗きんとん」260パックを名古屋市のスーパーと浜松市の百貨店に出荷し、うち49パックが販売されていたことが29日、親会社のアサヒグループジャパンへの取材で分かった。購入客から、健康被害の報告は寄せられていないという。

 同社によると、この商品は22年11月、製造委託した菊池食品工業(東京都板橋区)の埼玉県内の工場で製造され、賞味期限後は廃棄するものだった。だが冷凍で保管され、誤って出荷されていた。昨年12月27日、浜松市の百貨店側からの連絡で発覚した。

 スーパー「ヤマナカ」(名古屋市)では160パックを入荷し、名古屋市と愛知県春日井市、岐阜県多治見市の「フランテ」8店舗で計45パックを販売。浜松市の「遠鉄百貨店」では100パックを入荷し、4パックを販売した。商品は期限切れが発覚後に撤去され、購入客に謝罪した上で、返金や交換、店頭告知などの対応が取られたという。アサヒグループジャパン広報部は、「余剰在庫の管理を徹底していく」としている