ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ローマ教皇フランシスコがロシアと戦争終結を交渉するよう呼びかけたことに対し、教皇による「事実上の仲介」だとして拒否した。

ウクライナ ゼレンスキー大統領

「ロシアの悪が2月24日にこの戦争を始めたとき、すべてのウクライナ人が防衛のために立ち上がった。すべてのキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、あらゆる人が立ち上がった。私はすべてのウクライナの聖職者に感謝する。彼らは、前線で命と人間性を守っている軍とともにある。彼らは祈り、語り、行動で私たちを支えてくれている。これこそが、人々とともにある教会なのだ。2500キロも離れた場所で、生きたいと願う人と滅ぼしたいと願う人を事実上仲介するような場所ではない」

2月に行われたインタビューで教皇フランシスコは、ウクライナは「白旗」を掲げる勇気を持ち、戦争終結に向けてロシアと交渉すべきだと述べた。

ローマ教皇フランシスコ

「1つの解釈であることは事実だが、最も強いのは、状況を見て人々のことを考え、白旗を揚げる勇気、交渉する勇気を持っている人だと思う。今日、あなたは世界の大国の助けを借りて交渉できる。状況が悪くなる前に交渉することを恥じないで」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c016a231f990c18b656dae241ea760746743423