【速報】松本智津夫元死刑囚の遺骨引き渡し訴訟で次女勝訴 国に遺骨・遺髪を引き渡し命令 東京地裁

オウム真理教の松本智津夫・元死刑囚の次女が、松本元死刑囚の遺骨と遺髪を保管している国に対し引き渡しを求めた裁判で東京地裁は次女側の訴えを認めて、遺骨と遺髪を次女に引き渡すよう国に命じる判決を言い渡しました。

2018年に死刑が執行された麻原彰晃、本名・松本智津夫元死刑囚の遺骨と遺髪をめぐっては、誰が引き取るのか妻と子どもたちが争っていましたが、次女を受取人とする決定が2021年に最高裁で確定しています。

ただ、遺骨と遺髪は今も国が保管していることから、松本元死刑囚の次女は2022年に国を相手どり引き渡しを求める訴えを起こしていました。

去年12月に開かれた裁判で、国側は、松本元死刑囚が数々の凶悪重大事件を首謀したとした上で、オウム真理教の後継団体にとって「遺骨や遺髪が特別な価値を持つことは明らか」と指摘。

そして、遺骨などが後継団体や信者らの間で争奪の対象になる懸念を示したうえで、遺骨と遺髪を引き渡すことは「公共の安全や社会秩序が害される事態が生じかねない」として請求を退けるよう求めていました。

一方、次女側は「遺骨を政治的にも宗教的にも利用されたくない」「娘としてただ静かに悼み弔いたいと願っている」と述べて引き渡しをしない国側の姿勢を批判していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/334a8003742796a725261b2ad746c247acd80ab9