元卓球日本代表で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(35)が15日に都内の外国特派員協会で会見を開き、息子を連れ去ったとして元夫の江宏傑氏(35)と争っていた問題に関して和解したことを発表し、騒動を謝罪した。

 今回の騒動は、福原さんが夏休みを利用して江氏のもとにいた愛息を日本に連れて帰り、そのまま返していないことが発端。江氏は昨年7月27日に日本外国特派員協会で「福原さんを子供連れ去りで訴える」と題して緊急会見を開催し、大渕愛子弁護士らとともに経緯を説明した。

 その後、福原さんが引き渡し命令に応じなかったことで、江さん側が刑事告訴。民事では最高裁まで争われる中で、福原さん側から申し入れて和解に至った。

 この日出席した福原さん側の酒井弁護士は、刑事告訴を担当。「福原さんがお子さんを連れて中国に行った時期があった。こういう場面があったので(江さん側は)刑事告訴の手続きを取ったと理解している。裁判所の決定に背いて、こういうことになったことには反省しなければならない」と福原さんが裁判所から息子の引き渡し命令が出た後に中国へ〝逃亡〟したと受け取られる行動を厳しく指摘した。

 その後、福原さんが日本から逃げるために中国に行ったのか問われると「お子さんを戻さなきゃいけないという決定が出た後に(息子を)戻さなかったことは不適切な行為だったと思っている」との見解を示し、重ねて反省を求めた。

 福原さんの一連の行動に関して酒井弁護士は私見として「やはりお子さんに対する思いが非常に強くて渡せなかったんだろうなと感じている。その点につきましては理解していただいたので、今後はこのようなことがないように」とその心情を推測し、再発防止を求めていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/676af3928eed444f4794d209caa4a2f8fce56ba0