福岡県吉富町の男性職員(20歳代)が、花畑明町長や上司のパワーハラスメントを訴える遺書を書いて自殺未遂をしていたことが15日、わかった。町側は同日の町議会一般質問で事案について問われ、自殺未遂があったことは認めたが、花畑町長はパワハラは否定した。

職員の母親(40歳代)によると、職員は昨年9月に自宅で自殺を図った。家族が発見して救急搬送され、一命を取り留めた。現在は休職中で、遺書には「上司や町長のパワハラに耐えてきたが、けなされ、さげすまれるうちに自分がわからなくなった」などと書かれていた。母親は上司らと面会して遺書も見せたが、謝罪はなかったという。

一般質問後、花畑町長は報道陣の取材に「遺書を見て関係職員にも話を聞いたが、パワハラが原因だとは思っていなかった」と述べ、パワハラもなかったとの認識を示した。町は今後、事実確認を行う方針。

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