https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20240316/6080022100.html

クマ被害最悪! 生態など知ってクマ被害を防ぐ講演会 青森市

全国のクマによる被害が過去最悪となるなか、青森市で、生態や対処法を知ることで被害を防いでもらおうという講演会が開かれました。

講演会の講師は、クマの生態などを研究していて、これまでに3000回以上クマに遭遇したというNPO法人「日本ツキノワグマ研究所」の米田一彦所長が務めました。

米田さんは、実際にクマに襲われたことが9回あるということで、みずからの経験ももとに遭遇したら静かに後ずさり、万が一、近づいてきた場合は腹部を守るために腹ばいになり手を首の後ろで組んで致命傷を防ぐなど、具体的な対処法を教えました。

そして、過疎や高齢化が進んだ地域では、柿やりんごが木になったままだったり、周辺に放置されたままになりがちでクマが人里に入り込むきっかけになると指摘し、ボランティアの協力も得ながら実を落としたり、適切に処分したりすることが重要だと訴えていました。

講演を聴いた70代の女性は「タケノコや山菜を採りに山に行くことがあり、何か学べればと思って参加しました。『クマからは静かに去る』といった対応が頭の中に入ってきてよかったです」と話していました。