「札幌ドーム」と「日ハム新球場」の残酷な明暗 ネーミングライツの応募もなく苦戦が続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/df06af3a5cdeab07de13e8ef6f426b1d5b811083

2023年から北海道日本ハムファイターズの本拠地となった北広島市の「エスコンフィールド北海道」を運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントは、売り上げが251億円となり、
札幌ドーム時代の前年より91億円の増収となったと発表した。

入場料収入、広告収入に加え、試合のない日の来場者による飲食、物販収入もあり大幅な増収となった。
関係者からは「もっと早く移転すればよかった」という声も聞かれる。

対照的に札幌ドームは苦境を伝える報道が相次いでいる。ファイターズが去った昨年、ドーム側は新たな需要を喚起するためドーム内を半分に仕切った「新モード」を発表。
場内を仕切る高さ30mの暗幕などの設備に約10億円を拠出したと言われるが、この新モードは札幌ドームが主催したパブリックビューイングなどに使われただけで、実質的に利用者がなかった。

 ファイターズ人気でついていたスポンサー看板はすべて撤去された。
当然ながら、稼働日数は激減した。ファイターズの撤退に加えて、毎年コンサートをしていた人気アイドルグループ「嵐」の活動休止も痛かったと思われる。

 さらに、こうした苦境を脱するために札幌ドーム側は「ネーミングライツ」を募集した。
年間2.5億円で複数年という条件だったが、問い合わせた企業はあったもののこれまで応募はなし。
2月29日を締め切りとしていたが、ドーム側は「応募があるまで受け付ける」とした。