SNSで投資勧誘され、60代女性が1億5800万円詐欺被害…偽グラフで利益出てると信用

静岡県警は15日、静岡県吉田町に住む60歳代女性が現金約1億5800万円をだまし取られるSNS型投資詐欺被害に遭ったと発表した。県警によると、同様の詐欺事件としては被害額は県内で過去最大。SNSを介して「もうけ」を誤信させる手口で被害が急増しており、注意を呼びかけている。
県警捜査2課によると、女性は昨年11月中旬頃、フェイスブックで投資に関する広告から無料通信アプリ「LINE(ライン)」のグループに招待され、同12月~今年3月、金への投資名目で数十回にわたって現金を振り込んだ。
著名な実業家を名乗る人物とのやり取りや、専用のアプリで虚偽のグラフを示して利益が出ているように見せるなどして信用させる手口だったという。ライングループでは参加者が「私ももうかった」などと話していて、被害者の女性は「アプリ上で利益が上昇すると、ライングループで『増えていますね』『もっともっとやりましょう』と言われ、信じてしまった」と話しているという。
県警によると、今年1~2月のSNS型投資・ロマンス詐欺は計12件(暫定値)で被害額は約3億8500万円に上る。県警は「SNS上でしか知らない相手から投資の話が出たら詐欺」などと呼びかけている。

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