村田兆治さん死去 世田谷の自宅で火災 元ロッテ投手、通算215勝

 個性的な「マサカリ投法」で知られ、速球派右腕として活躍したプロ野球ロッテの元投手、村田兆治さんが11日、亡くなった。72歳だった。同日午前3時10分ごろ、東京都世田谷区の住宅から出火。警視庁によると、この住宅は村田さん方で、村田さんは意識不明の状態で病院に運ばれ、間もなく死亡が確認された。

 村田さんは広島県出身。1967年、ドラフト1位で東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。打者へ腰を突き出した後、豪快に投げ下ろす独特の投球法を編み出し、71年に初めて2けた勝利(12勝)をマーク。81年には19勝を挙げて最多勝利投手になった。

 82年、右ひじの腱(けん)を断裂。83年に米国へ渡り、当時はタブー視されていた執刀手術を経て、84年のシーズン終盤に復帰した。85年には開幕から11連勝するなど17勝5敗でカムバック賞を受賞。日曜日ごとに登板して好成績を残したことから「サンデー兆治」の異名をとった。

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