『ONE PIECE』五老星は悪魔、それとも妖怪?  謎に満ちた“異形”の正体を考察

■五老星は人間ではなく悪魔だった?

五老星の正体について、もう1つ議論されているのが「悪魔」という説だ。化け物のようなビジュアル、上位存在としての自負、そしてカイドウを超える頑丈さの秘密などを考えると、たしかに“人間ではない存在”である可能性は十分あり得るのではないだろうか。

悪魔といえば、ナマクラ島にある貧困の国では、黒魔術によって悪魔を召喚する儀式が行われていた。そこで偶然飛ばされてきたブルックが「悪魔王サタン」と勘違いされる展開があったのだが、この部屋の床には不気味な模様の魔法陣が記されていた。すなわち『ONE PIECE』の世界において、悪魔召喚の儀式が魔法陣と結びついていることは確かだと思われる。

そして五老星の登場シーンでは、五芒星の印が刻まれた魔法陣から彼らが出現するところが度々描かれていた。そもそも五芒星を逆さまにした図は悪魔のシンボルとされているため、隠された正体を暗示する伏線として捉えることもできそうだ。

さらに五老星の正体については、「妖怪」という説も。たとえばサターン聖は変身すると毒をもつ巨大なクモの姿となるが、これは日本古来から言い伝えのある大妖怪・土蜘蛛がモデルではないかと言われている。ちなみに陰陽道では五芒星が五行思想の木、火、土、金、水と結びつけて考えられており、五老星のメンバーがそれぞれ木星・火星・土星・金星・水星になぞらえた名前を持っていることと対応している。サターン聖が土を司る妖怪だとすると、残りの面々は木、火、金、水に関連する妖怪だと推測できるだろう。

イム様はその名前から「仏」がモチーフだと考察されることが多いが、それを正しいとするなら、手下である五老星も西洋由来の悪魔ではなく、東洋的な五行思想と妖怪の文脈が元ネタと考えるのが自然かもしれない。いずれにしろ未来島エッグヘッドでの戦闘に本格介入してきた以上、その正体が明かされる日も遠くはなさそうだ。

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