2030年、ワールドシリーズ。それをテレビで見つめる男がいた。
ドジャース・大谷翔平の専属通訳として活躍した、水原一平さんだ。
「あの頃は若かったですね(笑)」
輝かしい日々を回想する水原さんは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。WBCで、彼(大谷)が抑えてマウンドに駆け寄る夢を」
水原さんは2024年のMLB開幕戦(韓国・ソウル)の後に、大谷の預金を自身の借金返済に流用したことが発覚しドジャースから即日解雇された。
今はパチンコ店アルバイトとして働く傍ら、地元・苫小牧市の主婦らに英会話を教えている。
かつての戦友でドジャースの主力・大谷について尋ねると…
「知ってます?彼も今の僕も『球を打つ』って意味では同じなんですよ?」と、おどけ
「僕も誘惑さえ無ければって…結局胴元が勝つんですよね」
「野球賭博はしていません。彼が頑張っている姿を見たら、野球だけは汚したくなかった。これだけは賭けてもいい」
(写真)筐体を拭く水原さん