サマーズ氏がFRBを批判、利下げしたくて「うずうず」している
アンスティー・クリストファー
2024年3月22日 4:09 JST

ローレンス・サマーズ元米財務長官は21日、力強い経済を踏まえ、なお高すぎるインフレ率を予想しながら、今後数カ月以内に利下げに踏み切る構えを示唆し続けているとして、米金融当局を批判した。

サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで「米金融当局は利下げを開始したくてうずうずしている印象を受ける」と指摘。経済や金融市場の動向を考慮すると、「なぜそんなに急いでアクセルを踏もうという話になるのか理解できない」と述べた。

サマーズ氏は、景気を過熱させず冷やしもしない理論上の金利水準を意味する「中立金利」の推定値が低すぎることが問題だと指摘。このゆがみは、現在の金利設定が実態よりも景気抑制的であると政策当局者が信じていることを意味するとし、「中立水準が分からなければ、景気に対してどの程度拡張的、あるいは抑制的なのかも分からない」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAPNF0DWX2PS00