https://news.yahoo.co.jp/articles/bfcf2ecdc4cea5f6ba063914d85826ade73b4753

ホテルのフロントで「部屋番号」を言われたら、即チェンジ。その理由は(アメリカ)

米ニューヨーク在住、旅行の専門家として活躍するパトリス・J・ウィリアムズさんが、旅行先のホテルで気をつけるべきことを発信し、その動画が話題を呼んでいます。パトリスさんは、「ホテルフロントが、この単語を発したら、すぐに部屋を変えてもらうこと」と題した動画を公開しました
「フロントが、『それではこちらが、鍵とお部屋番号でございます。お部屋は1125室でございます』と言ってきたら、今すぐに部屋を変えてもらってください」

「フロント係は、まわりに聞こえる声で、部屋番号を口にするべきではありません。絶対にダメです」

「それはやり過ぎだという人もいるかもしれません。でも、ここはホテルのロビーです」

「他の旅行客だけでなく、もしかしたら客ですらない一般の人がロビーにいる可能性だってある。だから、問答無用でダメなんです」

パトリスさんは、自分の近くにいる人に、部屋番号を特定されることで、ストーキングや盗みの標的になる可能性があると続けます。

「だから正しくは『こちらが鍵とお部屋番号です。エレベーターは左手に…』。これぐらいサラッとでいいんです」

「接客の仕事をしている方なら、(部屋番号を大声で伝えることは)大きな間違いだと気づくと思います。すぐにほかの部屋を手配してくれるはずです」

パトリスさんの解説動画には、称賛の声が寄せられています。

「旅行するときはいつも1人なのですが、これは考えてもみませんでした。教えてくれてありがとう」「もしあなたが1人旅で、ルームキーはいくつ必要かと聞かれたら、必ず『2つ以上』で答えたほうがいいですよ!ストーカーの被害に不安があるかたはね」「前職がホテルのマネージャーでした。この状況になったら、どうぞ遠慮なく申し出てください。私たちは絶対口にしてはならないし、近くの係員に尋ねちゃって大丈夫ですから」など、さまざまな声がコメント欄に寄せられています。
BuzzFeedは、パトリスさんに詳しい話を聞きました。

「一晩であろうと、数日間の宿泊であろうと関係ありません。部屋番号をはっきりと声に出されたら、誰かしらが聞いていて、私がこれからどの部屋に泊まるのか特定されるでしょう」

「特に、1人旅をしている人にとっては厄介なことだと思います。だって知らない人に、部屋番号やホテル名、宿泊に関するその他の情報を知られる必要はないわけですから」

パトリスさん自身も、過去に似たような状況に遭遇したといいます。

「そのときは、フロントデスクに戻って、部屋番号を変えてほしいと、ていねいにお願いしました。部屋番号を口に出されたのが、どうしても不安だったので」

「当時、1人旅をしていました。ロビーは混雑していたし、おそらく私の部屋番号を耳にした可能性がある人はたくさんいました。もちろん、宿泊客やそうでない人も含まれています」

しかし、動画には、一部のユーザーから「部屋の変更をリクエストして、追加料金を取られそうになったら?」と指摘があったそう。

パトリスさんは、続きの動画を投稿し、マネージャーを呼んでしっかりと説明すれば、理解してくれるだろうといいます。また、部屋のアップグレードを要求しているわけではないので、追加料金は発生しないだろうと主張しました。

パトリスさんは最後に、視聴者に対するメッセージを語りました。

「この動画が、視聴者、特に1人旅をする女性を怖がらせるものには決してならないよう、祈っています。ただただ、ホテルフロントや周囲の人たちと情報を共有しているということを、心に留めておいてほしいんです。旅行というのは、いつでも便利で、安全で、危険のないものであってほしい。そう願っています」