「口座が詐欺に使われている」「逮捕されないために逮捕前保釈金が必要」 30代男性が約1800万円だまし取られる

札幌・厚別警察署は24日、特殊詐欺事件が発生したと発表しました。
警察によりますと、18日に札幌市厚別区に住む30代男性のスマートフォンから警告音が鳴り「あなたのスマートフォンはまもなく使えなくなる」と総合通信局の名前で通知が来ました。
男性が書いてあった番号に電話をすると、警察官や検察官を名乗る男から「あなたの携帯電話が詐欺に使われていて数億円の被害が出ているので逮捕状が出る」「逮捕されないためには逮捕前保釈金制度を使うしかない」「詐欺の被害額の数パーセントを振り込む必要がある」などと言われました。
話を信じた男性は19日に2つの裁判官名義の個人口座に900万円を振り込みました。
21日も警察官を名乗る男から「詐欺に利用された口座がある」と電話があり、同じ名目で法人名義の口座にインターネットバンキングを通じて800万円を振り込んだほか、23日には「他に詐欺に使われている口座がないか調べるため」と言われて100万円を振り込みました。
男性は合計で1800万円をだまし取られました。
不審に思った男性が妻に相談し、妻から警察に通報があり、事件が発覚しました。
警察は、警察官を装って振り込みを誘導するような電話は詐欺として、電話を受けた際には1人で判断することなく相談してほしいと呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c776ac3095806bab1adcc779516d94aeebf86f56