小林:最後にあえて伺いますが、機能性表示を解禁することで、消費者に被害が及ばないかと心配する人たちに対してはどのようにお話しされますか?

森下:私からすればそれはまったくの杞憂で、むしろ、これまでが全く野放しの状態で、何が起きているか分からなかった。
新制度では申請企業が対象とする食品や成分の健康被害情報も収集することになっていますが、申請すれば当然その情報も公になる。
制度スタート当初は一時的に健康被害情報も多くなるでしょうが、それは今まで見えなかったものが明るみに出ただけの話で、
むしろその公開性が結果的に健康被害を減らすことにつながるでしょう。新しい制度をつくって、規制も強化するけどもメリットもある。
だから、その土俵にできるだけ多くの事業者が乗って、みんなで国民の健康状況を把握し、
国民の健康増進に貢献しましょうというのが今回の制度の狙いでもあるのです。
そういう意味では、今までよりもはるかにクリアな、国民にとって得する食品制度になると思います。

小林:大変よく分かりました。ありがとうございました。