消防職員、後輩をロープでつるして放置 3人を懲戒処分 広島・呉

 後輩の男性職員をロープでつり上げたまま放置したなどとして、広島県の呉市消防局は26日、男性消防副士長(41)を停職1カ月、男性消防士長(31)を減給10分の1(6カ月)、係長職の男性職員(50)を戒告の懲戒処分とし、発表した。被害に遭った職員は精神疾患を発症し、その後退職したという。

 市消防局によると、3人は昨年6月、被害男性を含む若手職員3人とロープを使った訓練をした際、被害男性を2メートルほどの高さにつり上げて、5〜10分間、その場で放置したという。

 また消防副士長と消防士長は、被害男性と別の複数の職員に「ボケ」「死ね」などの暴言を日常的に繰り返し、無視するなどしていたという。被害男性が休職する際に上司に相談したことで発覚した。

 監督責任があるとして、部長職の男性職員(57)ほか4人も厳重注意や戒告などの処分を受けた。(興野優平)

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