中国で「iPhone↓ファーウェイ↑」になった背景
iPhone 15よりもMate 60 Proがかっこいい!

アップルは長年にわたり、中国のハイエンドスマートフォン市場を独占してきた。iPhoneの性能、あるいは裕福で国際的な買い物客の目には「ステータス」として映るiPhoneに対抗できるデバイスを作る企業はほかになかった。


急減したiPhoneの売り上げ

しかし、中国の多くの人々にとって、iPhoneはもはやかつてのような魅力を失っていることが証明されつつある。スマートフォン市場を分析するカウンターポイント・リサーチによると、中国の消費者が新しい携帯電話を買い求めるピークシーズンである今年最初の6週間で、iPhoneの売り上げは前年比24%減となった。

一方、アップルの長年のライバルであるファーウェイの売り上げは64%急増した。

アップルにとっては厳しい状況だ。アナリストによれば、同社の最新製品で2月に発売された3500ドルのバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットは、主な顧客層にアピールするにはまだ数年かかるという。

今月、アップルは2つの規制上の打撃を受けた。公正な競争を阻害しているとして、音楽ストリーミング慣行に対する欧州連合(EU)の約20億ドルの罰金と、アップルが反トラスト法に違反したとするアメリカ政府による訴訟である。

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この10年間、中国はiPhoneにとってアメリカに次ぐ最も重要な市場であり、アップルの売り上げのおよそ20%を占めてきた。しかし現在、個人消費の鈍化、アメリカ企業製デバイスを敬遠するよう求める中国政府からの圧力の高まり、さらに、ファーウェイの復活といった一連の要因によって、アップルの中国における支配力は失われる可能性がある。

「ゴールデンタイムは終わった」

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