https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20240328_01987627/?tpgnr=busi-econ

 セイコー、シチズン、カシオは日本を代表する時計メーカー。各社の方向性やカラーは全く異なりますが、時計セグメントの売上高は驚くほど似通っています。

 その数字に異変があらわれました。カシオが王者の座を追われているのです。

◆中国とアメリカで大苦戦するカシオ

 カシオの2022年4-12月の時計セグメントの売上高は1211億円。シチズンとは38億円(3.2%)、セイコーとは109億円(9.9%)もの売上差がついていました。しかし、2023年4-12月のカシオの売上高は1265億円で、シチズンの1272億円に追い抜かれたのです。セイコーとの差も38億円(3.2%)に縮まりました。2023年4-12月はセイコー、シチズンともに売上高は1割増加しています。一方で、カシオは4.5%の増加に留まりました。

 セグメント利益はカシオが17.2%の減少。セイコーは39.3%、シチズンが17.2%と、他2社はそれぞれ増加しています。日本が世界に誇る時計ブランド「G-SHOCK」のカシオが一人負けとなってしまったわけです。