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メルカリが新配送サービス 一律730円、置き配のみ

フリマアプリのメルカリは28日、新配送サービス「エコメルカリ便」の提供を同日始めたと発表した。三菱商事の非対面発送サービス「SMARI(スマリ)」とSBS即配サポート(東京・江東)の物流網を使って、無人投函(とうかん)ボックスから一律730円で発送できる。受け取り方法は全て「置き配」にし、物流業界の負担軽減につなげる。

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県から始める。宅配便の60サイズ(荷物の3辺の長さの合計が60センチメートル以内)と80サイズ、100サイズの荷物を発送できる。100サイズの荷物の場合、ヤマト運輸と連携した「らくらくメルカリ便 宅急便」より320円、日本郵便と連携した「ゆうゆうメルカリ便 ゆうパック」より340円安い。

購入者が商品購入時に置き配の利用に同意すると、出品者は取引画面でエコメルカリ便を選べるようになる。出品者は商品を梱包後、スマリの無人投函ボックスに投函して発送手続きを終える。ボックスはコンビニエンスストア、ローソンの約3000店舗に設置している。

メルカリは併せて「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」で商品の受け取り方法の初期設定を置き配にすることも明らかにした。4月までに切り替える。

メルカリによると、2023年の宅配市場における同社の荷物の割合は5~10%を占め、コンビニ発送に占める割合は約80%にのぼる。置き配の普及で再配達を減らし、トラック運転手の残業時間が規制される物流2024年問題にも対応する。