同氏はさらに、「パレスチナ民間人の残虐かつ組織的な殺戮(さつりく)」が行われていると述べ、「違法な武器の配備、ガザの全病院に対する意図的な攻撃を含む民間施設の殲滅(せんめつ)、パレスチナの人々の人為的な飢餓」に言及した。

その上で、イスラエル高官など社会の上層部が発する反パレスチナ発言やパレスチナ人を人間扱いしない発言は、現場の兵士の行動にも反映されていると断言。これは「全体または部分を破壊する意図」の表れであり、他の残虐な犯罪とジェノサイドの違いはそこにあると強調。ここから導かれる「唯一合理的な推論」は、「ガザのパレスチナ人に対するジェノサイド的暴力というイスラエル国家の政策」でしかないと結論付けている。

この報告に対してイスラエルは「全面的な拒絶」を表明し、人権理事会の「恥」になるとして強く反発した。