青森県産のりんごをタイに輸出する際にうその書類を提出したとして逮捕された輸出販売会社の従業員2人について、東京地方検察庁は不起訴にしました。

東京 大田区の果物の輸出販売会社「サン・フレッシュジャパン」の従業員2人は、おととし、青森県産のりんごをタイに輸出する際に輸出用にこん包したとするうその書類を提出したとして植物防疫法違反などの疑いでことし1月と2月に警視庁に逮捕され、法人としての会社も同じ容疑で書類送検されました。

東京地検は2人と会社について、29日までに不起訴としました。

不起訴とした理由は明らかにしていません。

これを受けて会社の社長などが都内で会見し、この中で、商品は輸出用だと認識していたが、実際は国内向けのものだったとしたうえで、書類も別の業者を通じて依頼を受けて作成したもので勝手に偽造したものではなく、「何ら不正行為はなく、従業員が長期間拘束されたことは遺憾だ」と話しました。

一方、警視庁は、「農林水産省からの告発を受け、適正に捜査を行ったと考えている」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240329/k10014407271000.html