世界では、2015年時点で6億6,300万人もの人が安心して水を飲める環境になく、その半分はサハラ以南のアフリカ諸国の人々です。

彼らは池や川、湖、整備されていない井戸などから水を汲んでいます。
330万人を超える子どもたちが、毎日重い水を運ぶために長い道のりを歩いているのです。

アフリカの多くの家庭では水汲みは子どもの役割

多くの家庭では水汲みが子どもの役割となっています。家事や労働ができない子どもは水汲みを任されるのです。
家族が使う分の水汲みは、ただでさえ重労働な上に、水場までの距離が遠ければ遠いほど水汲みに時間を使うことになります。

一日のほとんどを水汲みに費やす
水汲み場と家との距離にもよりますが、一日に8時間以上を水汲みを必要とする子どもも存在し、活動できるほとんどの時間を水汲みに費やしているのです。

水汲みに4往復と考えても1往復で2時間以上となり、1kmの往復はおよそ30分程度と換算しても片道4km先の水場まで水汲みをしなければいけないことになります。しかもただ歩くだけでなく、重い水を持って帰ってこなければなりません。

それを毎日行わなければいけないのです。夏には炎天下の中でも子どもが行うことから、子どもの体力を考えると過酷な上に危険を伴う作業になります。

https://gooddo.jp/magazine/water-and-sanitation/africa_sanitation/2147/